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諸星大二郎の瓜子姫の夜・シンデレラの朝を読んだ。

今回、久々に諸星大二郎の漫画を読んだので紹介したいと思う。



「和華蘭」をテーマとし、日本・中国・西洋の民話、童話などもモチーフとした短編集だ。

収録作品は「瓜子姫とアマンジャク」「見るなの座敷」「シンデレラの沓」「悪魔の煤けた相棒」「竹青」の5本である。


どの話も面白かったのだが、この中でも「瓜子姫とアマンジャク」 「悪魔の煤けた相棒」の2つが個人的に良かった。

1つめの瓜子姫とアマンジャクのオリジナルは日本人なら小さいころに目を通したことのあるだろう童話の「うりこひめとあまのじゃく」からきているだろう。
オリジナルのほうも地方によってはラストが変わったりするのだが、自分の地方ではハッピーエンドの内容だった。
今作品も瓜子姫が巫女、アマンジャクがわりと良いキャラ、とオリジナルとは決して同じ内容とはいえない。しかしカラスのシーンなどはオリジナルとかなり近い。
ラストの瓜子姫の涙のシーンにはぐっと来るものがあった。ハッピーエンドか、アンハッピーかは人を選ぶだろうが個人的に読み終わった後はとても遣る瀬無い気持ちが残った。

2つめの悪魔の煤けた相棒はオリジナルはグリム童話だ。
オリジナルと比較して読んでみると、かなりストーリーは似ている。登場人物に旅籠の娘などが追加されておりこの人物も重要な人物の一人だ。
オリジナルとの時間軸を考えてみながら読むのも楽しいかもしれない。


○感想
今回の短編小説は童話や民話をモチーフにした話なのでとても読んでて楽しいと思う。シンデレラなのに靴を履かないではしゃぐ姿など。これを機にオリジナルの童話などを読むのも面白いだろう。うりこひめとあまのじゃくなどの食われて終わるENDなど個人的にお勧めだ。
一度読むと抜けられない。そんな諸星作品一度は手にとってほしい。